お久しぶりです。カストロです。
札幌は寒いです。10月に一度雪景色を見ました。本州の気候が恋しいです。
このブログは時たま読んでいて、更新があると楽しく読んでいます。更新してくれた方々、ありがとうございます。
もう3年になりまして、3年になると文系の人や現役で入学した人が就職やインターンの話をするような年齢になったんだと痛感します。しかし所属している学科では「そんなの関係ないよねーとりあえず院だし」という空気が何となく存在していて、あぁ違う世界にいるなぁと思います。
そんな中で自分はこのまま院に進んでいいのかなぁと考えている今日この頃です。
自分が所属している理学部の研究というのは基礎研究がメインでして、直接社会に貢献できるような研究もあれば、「それ何の役に立つの?」といった研究もあります。ちなみに僕が興味のある分野は系統分類という分野で、生き物のグループ分けをして、その生き物がどのように進化してきたかを探る分野です。
部屋が散らかっていたら整理整頓したくなったり、本をジャンルごとに分けるように、生き物のグループ分けをしたいという人もいるということです。
ただ生き物の場合、まだジャンルの分け方が決まってなかったり、部屋を探してみたら見覚えのないような本が見つかったり、「この本どこのジャンルかなぁ」みたいな本がたくさんあるような状況で、グループ分けに関しては議論の最中です。ごく一部の人に関してはアツい分野です。
具体的に何をするかというと、例えば両生類を対象にすれば、このカエルとあのカエルは同じ種だと考えられていたけど、遺伝子解析とかしたらどうやら別種だったみたい!やったね!とか、お、こんなカエル見たことない!これ新種じゃない?…あ、やっぱり新種だ!すごいね!というような具合です。
研究室の先生にしても、ヒモムシという海にいるミミズのような生き物の系統分類の研究をされています。ますますなんでやっているのかわからなくなるでしょう。たぶん。笑
ただそれなりに意義もあって、分類学者がいなければ発見されず、そのまま存在したという記録すら残らない可能性があるわけです。
そうなってしまっては応用研究もできませんし、その生物や環境を守ろう、ということにもならないわけです。
どの時代に、どのような生物がいたのか、その動物はどのような生態だったのか、という基礎情報を蓄積しておくことは将来重要な情報であるという側面もあるみたいです。
これを楽しくてやっている人もこの広い世の中にはいるわけです。ヒモムシの先生はヒモムシの話だったらずっと話せるといっていますし、事実そんな気がします。驚きですね。
もともと系統分類の先生の著書に感銘を受けていたのですが、そういう人たちは本当に生き物が好きなんだなと感じます。その生き物を見て、その動物がどのような形をしているのか、どのようなところにいるのか、他の生き物と何が違うのかなどをつぶさに記録するわけです。他の先生に対象の動物に愛がないというわけではありませんが、特に生き物への愛がなかったらできないと思います。その生き物を通して何か生物全般に適用できるような法則を見出そうとか、その生物を利用して何か理論を実証しようとしているわけではなく、純粋に動物や植物を見て、「こいつは何者だ?」と問い続けるのです。僕はとても魅力的な学問だと思います。
また系統分類学の魅力の一つとして「新種の記載をする」ということがあります。地球にはまだまだ見つかっていない生き物がいて、毎年新種が見つかります。カエルでもそうです。
誰も見つけていない生き物を自分で見つけて、今までのどの図鑑などにも載っていない種だと発表する。自分で名前を付けられることもあるみたいです。実際研究者の名前のついたカエルもいます。僕は最初にそれをきいてとても興奮しました。そういうことしたいなと浪人期に思い、大学に入りました。少し迷っていますが、今のところ変わっていないみたいです。
系統分類がのちに人の役に立つかもしれませんが、今のところそのような感じはしないので、「やっぱり人の役にもたちたいなぁ」とも感じたりします。
これまでいろんな人に助けてもらったので、どうにかならないかなぁと考えているのですが、正直働きたいかと言われればそうでもなく、ずっと勉強していたいなと思います。
ゆらゆらですね。いろんな人と話して考えようかなと思います。
先日研究室の先生とお話ししているとき、その先生は「僕たちは社会の寄生虫だ」と自分たちを揶揄していました。
社会の役に直接役に立たないようなことができるのはそういうことをしている人がいても社会が回るくらい成熟していて豊かだからだとその先生は言っていました。
言い方は問題あると思いますが、僕は多分社会を回していくような優秀な方々がいるおかげで生きていけるんだと思います。
就職される皆さん。おめでとうございます。応援しています。
僕はもう少し学生でいます。m(__)m
話は変わります。
月並みですが、「君の名は。」見てしまいました。2回も(笑)。
とにかく絵がきれいです。絵の美しさで感動する機会はなかなかないと思うのでぜひ。
とある場面で出てくる四谷や新宿は浪人時代を思い出してあまりいいイメージはなかったですが、「実はきれいな見方もできたかもしれない」と見ていて少し救われました。
RADの曲もとてもよかったです。冒頭の「夢灯篭」ですでに感動です。改めてRAD好きになりました。
「いつも何かを探している気がする。」
きっと皆どこかで感じているから人気なのかなと思います。少なくとも僕はそうです。
あ、室長誕生日おめでとう。
また東京帰ったらだれか会いましょう。ではでは。
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